恋の罠にはまりました~俺様部長と社内恋愛!?~
「や、やめてください。つり合うはずないんです。私なんかが彼女だって周りにばれたら、部長が笑われます」
「なんだって?」
「私、部長に恥をかかせるわけにはいきません」
うつむくと、ちっと舌打ちをされた。
「やっぱり、自信なんてついていないじゃないか。そういうところ、本当にイライラする」
「へっ」
顔を上げると、ぐっと体を引き寄せられる。
あっと思う間もなく、強引にキスをされていた。
「どうしてこんなイライラする女に惹かれたのか自分でもわからないが、お前は俺のものにする」
顔を離した部長は、相変わらずの仏頂面でそんなことを言う。
イライラするなら、やめておけばいいのに。
「今日はここで引いてやるが、覚悟しておけ。俺がお前を変えてやる」
部長は腕をつかんでいた手をやっと離すと、すたすたとその場から去っていった。
な、なんだ今の……。
日下部長の姿が見えなくなるなり、全身から力が抜けた。
その場に座り込み、嵐のようにすぎ去った部長の言葉を反芻する。
気に入った。つきあえ。
本気で言っているの? 私、まだ夢を見ているの?
気づけば、指先が小刻みに震えていた。
彼が触れた唇が、いつまでも熱かった。