恋の罠にはまりました~俺様部長と社内恋愛!?~
「開発部の案に賛成の方」
ひとり、ふたり、三人……あれ、もともと販促部って何人だっけ。
「では、営業部に賛成の方」
先に上がっていた手が降り、代わりに四本の手が上がった。
ま、まさか。嘘でしょ! 何考えてるの、この人たち!
いつも女優さんやモデルさんを見すぎて、感覚がおかしくなっているんじゃない?
「では、多数決で営業部の案に決定ということで。今後は営業部と販促部と協力し、CMを作ることになります」
「よろしくお願いします」
部長が頭を下げると、ぱちぱちと拍手が起きた。
ま、マジですか。この私がCM出演……。ということは、自動的に雑誌広告や、店頭の販促物にも顔をさらすってことでしょうか……。
ふーっと、魂が体から抜けていくような感覚を覚えた。
神様、私のお願いの解釈を間違えないで下さい。
決して目立たなくてもいいんです。特別じゃなくてもいい。
普通の幸せを、私にください……。