恋の罠にはまりました~俺様部長と社内恋愛!?~


「開発部の案に賛成の方」


ひとり、ふたり、三人……あれ、もともと販促部って何人だっけ。


「では、営業部に賛成の方」


先に上がっていた手が降り、代わりに四本の手が上がった。

ま、まさか。嘘でしょ! 何考えてるの、この人たち!

いつも女優さんやモデルさんを見すぎて、感覚がおかしくなっているんじゃない?


「では、多数決で営業部の案に決定ということで。今後は営業部と販促部と協力し、CMを作ることになります」

「よろしくお願いします」


部長が頭を下げると、ぱちぱちと拍手が起きた。

ま、マジですか。この私がCM出演……。ということは、自動的に雑誌広告や、店頭の販促物にも顔をさらすってことでしょうか……。

ふーっと、魂が体から抜けていくような感覚を覚えた。

神様、私のお願いの解釈を間違えないで下さい。

決して目立たなくてもいいんです。特別じゃなくてもいい。

普通の幸せを、私にください……。


< 79 / 286 >

この作品をシェア

pagetop