恋の罠にはまりました~俺様部長と社内恋愛!?~
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「いったいどういうこと!」


清掃ワゴン専用のエレベーターの前で、知美は声を荒らげた。

うわあ。美人の眉間にシワが寄ると、ものすごい迫力……怖い。


「私も、何が何だか」


肩をすくめると、知美は腕組みをしたまま、ちっと舌打ちをした。


「どうしてよ。私は、絶対に私が採用されると思って、あのCMの案を出したのよ。会議に私が呼ばれないのもおかしいとおもったけど、まさかあんたがモデルだなんて」


ちょっと待て、なにそれ。

知美は当然美人である自分がCMモデルに採用されると踏んで、そんな案を出したってこと? すごい自信。引くわあ。


「そういえば、この前日下部長と仕事をするって」

「そうよ、このことだったの」


まあ、自分が出した案だし、実際に入社当初にに知美をモデルにしたらどうかっていう話が出たとか出ないとかって噂も聞いたことがある。


「姫香、本当に日下部長とは何もないの? いきなり異動してきて、モデルの話も横取りして、ありえないじゃない。おかしいじゃないの」


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