嫌い、のち好き、のち愛
「なんで真咲ちゃんてそんな優しいの」
「今まで村上さんのまわりにいた子がひどかったのかと」
真面目な声でそう言われて、笑ってしまう。
「俺がひどいからね。ひどい子しか寄ってこなかったのかも」
ついそんなことを言ってしまうと真咲ちゃんが立ち上がる気配がした。
「そんなにひどくないと思いますよ。お腹すきました。朝ごはん食べましょう」
その言葉とともに、ぐるぐる鳴るお腹の音に笑ってしまう。
「冷蔵庫空けてもいいです?」
「いいけど、何にも入ってないよ」
そう言ったけど真咲ちゃんはキッチンに向かって歩いて行って、冷蔵庫を開けてる。
ちょっとしてから寝室を覗いて、俺の顔を眉間にシワを寄せてじっと見てくる。