嫌い、のち好き、のち愛
もし、真咲ちゃんに他に好きな男でもできたら……今の関係は終わりだ。
そう思ったら、ズキズキと胸が痛んだ。
バカだ、俺。
今の関係が心地よくて、甘えてた。
他の男になんて、とられたくない。
俺の視線に気付いたのか、真咲ちゃんが振り向く。
そして嬉しそうに顔を綻ばせて、かわいい笑顔を見せる。
「村上さん」
そう呼んで、男に会釈して俺の方に走ってくる。
「どうしたんですか?事務所の方に来るなんて珍しいですね」
「あ、ああ。ちょっと用事があって」
そう言う俺にニコニコと俺に話しかけてくる。