ひなた と ひかり












やっと見れるようになったのは、チャイムがなる五分前だった。



2組のところにかかれていた私の名前。


そのすぐ上に書かれている名前を確認し、思わずほっとしてしまう。





…………よかった。ひかりと違うクラスだ。





こんなことを思う私は最低だと思う。




幸い、この学校にはうちの中学の生徒は少なかった。


近くに最近統合したばかりの新しい校舎の高校ができたから、みんなそっちを受験した。



だから、私とひかりが双子だと知る人も少なかった。






何をしたってひかりに勝てないことなんかわかってる。


ひかりが良い子だというとこは、一番近くで一番長く見てきた私が誰よりも知っている。








2組の教室につくと、五分前ということもあり半数以上が教室にいるようだった。




黒板に貼ってある座席表を確認し、自分の席にバッグをおいた。








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