手に入れる女
穏やかで優雅な仕草からは想像ができない程、佐藤は情熱的だった。
優香は佐藤の前に身を投げ出した。熱を持った佐藤の指先が、優香の身体を熱くしていく。
優香の呼吸が少しずつ乱れていった。
大木に絡まるツタのように、佐藤が体全体で優香を包み込むように抱きしめる。佐藤の肌をじかに感じて力がへなへなと抜けていく。
優香は、耳元で佐藤の荒い息を聞きながら、佐藤が優香の首筋に舌を転がしていくのを感じていた。
佐藤の手が、優香の中に密やかに侵入してくる。
佐藤の脚が、優香の脚を身動きできないように取り押さえる。
優香は抗うこともせずにされるがままになっていた。佐藤が優香の体につめ痕をつける度に、歓びが押しよせてきた。
何もかもがどうでも良くなり、優香はただただ佐藤の存在を体で感じていたかった。
もう、いってしまいそうだ。
「佐藤さんが欲しい……」
優香は喘いだ。
決して激することのない佐藤のどこにこんな熱が潜んでいたのだろうか。流れ出る溶岩のような熱情に優香はやけどしそうだった。
体中を突き抜ける快感に気が遠くなりそうになる。
その瞬間にぎゅうっと力強く抱きしめられて、優香は天にも昇ってしまうようなそんな感覚に襲われた。