手に入れる女
「ごちそうさま。美味しかった。シャワー借りていい?」
「え、うん、もちろん」
すっかり佐藤のペースに巻き込まれてしどろもどろになる優香を尻目に、佐藤は自分の皿をさっさと流しに持っていって洗い始めた。
優香は予想を裏切る佐藤の行為におたおたするばかりである。
「あ、私が洗うから置いといて」
優香が申し出ても佐藤は洗う手を休めない。
「何言ってんの。ごはん作らせた上に皿まで洗わせちゃ悪いよ。そっちのお皿も持って来て」
事も無げに言うので、佐藤の言葉に従うしかなく、優香も慌ててパンを食べ終えて皿を下げた。
佐藤は皿を洗い終えると、さっさとバスルームに向っていった。すぐにシャワーの音が聞こえてくる。
夕べの格好をして出てくるなり佐藤は聞いた。
「やっぱり途中で着替えを買いたいから、早めに出てもいい? ……っていうか、そこらへんのコンビニかどっかで売ってないかな」
優香が近所にあるドンキの場所を教えると、間髪入れずに、じゃ、ちょっと買ってくる、と言うなり外に出て行った。