たすけて、みひろん!
翔也くんのお兄さんがパソコン用の眼鏡を欲しがっていたらしい。
目は悪くないんだけど、ずっとパソコンをいじってると目が疲れるから。
将来インターネット関係の職に就きたいと言っていたお兄さんのためにも、それでもいつも会いに来てくれるお兄さんのためにも、
少しくらい高いものを買ってあげたかったそうだ。
小遣いはもらっているそうだが、使い道がなく貯めていたそう。
だけど病気のせいで病院に閉じ込められた自分では買いに行けないからと、私に買い物を頼んできた。
申し訳なさそうに頼んできたけれど、買い物くらいどうってことないからと引き受けた。
そうして、事情をお母さんに話し許可をもらったあと、プレゼント用に包装してもらった眼鏡を鞄に入れて家を出た。
病院についたのは予想通り5時ちょっと過ぎ。
お兄さんがいないことを祈りながら、病気を尋ねる。
いつも通り、翔也くんの声が聞こえる前に扉を開けた。