たすけて、みひろん!



部屋を見回すとどうやら翔也くん1人のようで、よかったと胸をなでおろす。

「美乃、来てくれたのは嬉しいんだけど用事は?」

不思議そうな顔をする翔也くんに、終わったと返してベッドの近くに腰掛ける。


そうして鞄からプレゼントを取り出すと、翔也くんの手の届く、しかも翔也くんの荷物の入っている棚の中にそれをしまった。

「ここに入れておくからね」

ニコッと笑うと、翔也くんはありがとうと笑い返してくれる。

お金はすでに翔也くんから受け取っていたから、お釣りを渡そうとすると、

「あー、いいよ。それ、お遣いのお駄賃ってことで」

年が1つしか違わないのに子供扱いをしてくる。

よくあることだ。

こうして子供扱いされた私が拗ねることも。

だけど、こういうやり取りがすごく楽しくて幸せだってことも。


< 84 / 284 >

この作品をシェア

pagetop