お見合い結婚~イケメン社長と婚前同居、始めます~
「でっ、でもね。好きっていうわけじゃなくて」
私はきっと今、顔中真っ赤になっているだろう。
そんな反応を正面でみながら美夏が顔を綻ばせる。
「分かってるよ。ただ、私は琴理が課長さんとの関係の時には見せなかった表情をしているのが、なんだか嬉しいの。それにその格好だって、藤丸さんに褒められたから続けているんでしょ?」
「桐谷課長の時に見せなかった表情?」
私ってば、どんな顔して藤丸さんのこと喋ってたんだろう。
美夏に言われて急に恥ずかしくなってきて、両方の頬を両手で押さえる。
「そうよ。だって、なんだか男の人に免疫のない琴理が同棲生活だって楽しんでいるし。ちょっと私が藤丸さんとのことからかうと真っ赤になるじゃない?課長さんとの時なんて、いつもドライだったじゃない」
「そうだっけ?」
「琴理が気付いていないだけよ」
美夏は1つ私にウインクして見せると、デザートに出てきたフルーツを添えた豆乳クリームブリュレを一口口に運ぶ。
「そうなのかなぁ」
美夏に言われても、なんだか実感のない私は、つられるようにして私もクリームブリュレを一口頬張った。
私はきっと今、顔中真っ赤になっているだろう。
そんな反応を正面でみながら美夏が顔を綻ばせる。
「分かってるよ。ただ、私は琴理が課長さんとの関係の時には見せなかった表情をしているのが、なんだか嬉しいの。それにその格好だって、藤丸さんに褒められたから続けているんでしょ?」
「桐谷課長の時に見せなかった表情?」
私ってば、どんな顔して藤丸さんのこと喋ってたんだろう。
美夏に言われて急に恥ずかしくなってきて、両方の頬を両手で押さえる。
「そうよ。だって、なんだか男の人に免疫のない琴理が同棲生活だって楽しんでいるし。ちょっと私が藤丸さんとのことからかうと真っ赤になるじゃない?課長さんとの時なんて、いつもドライだったじゃない」
「そうだっけ?」
「琴理が気付いていないだけよ」
美夏は1つ私にウインクして見せると、デザートに出てきたフルーツを添えた豆乳クリームブリュレを一口口に運ぶ。
「そうなのかなぁ」
美夏に言われても、なんだか実感のない私は、つられるようにして私もクリームブリュレを一口頬張った。