お見合い結婚~イケメン社長と婚前同居、始めます~
啄まれるように落とされたキスは、優しくて、暖かで、それでいてこの上なく甘いものだった。

何度も啄まれるような軽いキスが繰り返される。

そして、そのキスは段々と甘くとろけそうな深いキスになっていく。


だんだん熱を帯びてきたキスのせいで、頭はぼんやりとしてきてしまう。

私は立っていることさえ意識しないと難しいと思えるほどだった。
私の脚に力が入らなくなってきた頃、私の腰と両膝の裏に手を廻した藤丸さんは私をひょいと軽々と持ち上げた。


「ひゃっ」
思わず出た悲鳴に、藤丸さんは少し苦笑いを浮かべながら、寝室へと連れて行き、いつも寝ているベッドに私をそっと置いた。


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