その男、猛獣につき

私が笑っていることに気づいた先生は、私を睨みつけた。

来週の車イスバスケには、先生は勉強会があるから参加できないらしい。


私も来週の車イスバスケは参加が難しいのかな、と少しだけがっかりしていたのだけれど、話はトントン拍子で進み、何故か敦也さんが私を送迎してくれることになった。



睨み付けた先生は、コホンとわざとらしく咳払いする。


「有田なぁ、敦也には気を付けろよ。あいつの学生時代のアダ名何だと思う?」



私が首を傾げるところを確認すると、先生はフッと口角をあげて笑う。

「お持ち帰り専門怪獣」

「お、お、お、お持ち帰り?!!」



私は先生の隣で固まってしまった。


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