その男、猛獣につき
☆★☆

「来週もおいでよ。」

ガハハと豪快に笑う敦也さんに言われて、私は大きく頷く。


「御迷惑じゃないなら、また遊びに来たいです」

嬉しくて、つい返事したものの交通手段がないこと、来週は課題山積みかもしれないことに気づいて、視線をさ迷わせ、先生をチラリと見る。



先生もそれに気づいたよう。

「来週は14時、病院の駐車場な。レポート終わらせてないなら、置いていく。」

いつもの冷淡な口調で耳元で囁かれた。

< 57 / 328 >

この作品をシェア

pagetop