シークレットな関係

「ん・・・朝・・・」


連続して鳴る電子音聞きながら、手探りでスマホを探し出す。

すると、スマホを握った手に温かいものが重なって、半開きだった目がぱっちりと開いた。

見れば、頭の後ろから伸びてきた手が私の手の甲にのっている。


「え?まさか・・・ゆ、ゆーれい??」


温度があって触感のある幽霊なんているんだろうか??


「・・・バカか」


頭の後ろから少しかすれた声がして、驚きと、喜びと、信じられない気持ちが一緒になって、体が固まってしまった。

大きな手が私のスマホを奪い、操作して鳴り続けているアラームを止める。

そのまま回ってきた腕にぐいっと背後に引き寄せられ、ぬくもりと安心感に包まれて涙が出そうになった。


「・・・和哉?和哉なの?」

「他に、誰が、お前のベッドに潜り込むんだ。言ってみろ」


かすれた低い声は、少し怒気を含んでいるようで怖い。


「だ、だって、忙しくて、うちに来れないはずじゃ・・・?」

「あんなline入れられたら、深夜だろうが、早朝だろうが、車飛ばして来ないわけにはいかんだろうが」

「あ・・・」


『会いたい』

それで、来てくれたの?

今日の夜ではなく、その日のうちに、私が眠っている間に?

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