シークレットな関係
「まあ今だって、いつばれてもおかしくないんだ。俺は何よりお前の身の安全のほうが大事。占いなんか、気にするな。俺んとこに来い」
「・・・はい。ではお願いします」
提案はとてもありがたくて素直に返事をすると、彼は私の頭をくしゃっと撫でて安心したように微笑んだ。
「まあ、たぶん、そんな簡単にばれねえよ」
「うん、和哉がそう言うなら、そんな気がしてきた」
私のほうが早く仕事が終わるということで、彼は部屋の鍵を渡してくれた。
出かける彼の見送りをすると、外は雨が降り出していた。
『雨が降って、地は固まるもの』
昨日見た占いサイトの言葉が浮かんでしまい、イケナイイケナイと自分を律する。
それよりも、マネージャーが来るまでに荷物をまとめないといけない。
今日迎えに来るのは一時ごろだ。
洗濯や掃除を済ませて、彼の部屋に持っていくものを吟味する。
着まわしのきく服や部屋着などを旅行鞄に詰め終わると、もうお昼近くになっていた。
仕事に行くべく身支度をしていると、玄関のチャイムが鳴った。
スマホの時間を確かめると、まだマネージャーが来るには早い時間だ。誰だろうか。
「はい?」
「宅配便でーす」
宅配?と呟きつつスコープから外をのぞくと、緑色の帽子と服を身に着けた男性が箱を持って立っていた。
ドアチェーンをしたまま少し開けて、誰からの荷物か訊くと知らない名前を言う。