シークレットな関係
「よかった、ご在宅でー。サインお願いします」
そう言ってにこにこと笑う宅配の男性。
箱は二十センチ四方くらいの大きさで、無地のもの。
そして、送り主は知らない人。
「確かに私宛なんですか?」
「はい、そうですよ。住所もここですし、自分の目で確認してください」
少しムッとした様子で箱をドアに近づけてくれる。
けれど、書かれている住所がよく見えない。
仕方がないので、ドアチェーンを外して大きめに開け、ドアを体で支えながら箱を見た。
「え・・・と?やだ、これ、住所が書いてないじゃない!」
ヤバイ。
そう思って身を引こうとした一瞬早く、箱を投げ捨てた男性が私の腕をつかみ口をふさいで玄関に押し入ってきた。
素早く拘束され、はあはあと荒い息を吐きながら私を抱えるようにして部屋の奥へ入ろうとする。
そうさせまいと力の限り抵抗するけれど、すごい力でずるずると引きずられていく。
怖くて声が詰まりそうになるが、頑張って絞り出す。
「や!やめて!何をするつもりなの!?」
「あんた、女優の桃瀬さくらだろ?」
「だったら、何なの!?」
「抱くんだよ。おとなしくしろ」
「そんなの冗談じゃない!止めて!!」