シークレットな関係

翌日出社した私は、またまた三人の女子社員に囲まれた。

背の高い子とぽっちゃりした子と細い子。

名前は笹山さんと大野さんと宮田さんだ。


「おはようございます・・・また、何か?」

「ねえ、櫻井さんはお昼はどうしてるの?良かったら今日のランチ一緒に食べに行きましょうよ!」

「美味しくて安いところがあるの」

「オムライスは好き?」


前も感じたことだけれど、この三人の息はぴったりだと思う。

言葉足らずなところを互いに補い合うというか、すごく仲がいいんだなあと羨ましくなる。

学生時代は、私に敵意を持つ子か打算的な子くらいしか傍にいなかったし、今も友人と呼べる子は一人もいないから。


お財布事情もあって、お昼はいつもコンビニで買ったパンとジュースで済ませているけれど、たまにはいいかも・・・。


「はい。オムライス大好きです。連れて行ってください」

「良し!じゃあ、お昼にね!」

「はい。楽しみにしてます」


誘ってくれたのが嬉しくて心が躍る。

女子同士でランチに行くなんて大学生の時以来だ。

前の職場では社内に食堂があったし、電話当番をした仕事場では女子は私しかいなかった。

それにファミレス店員やカフェ店員をやったときは休憩室で一人ご飯だった。

楽しみができると単調な仕事もやる気が出るから不思議だ。

受注書の分厚さも全然気にならない。

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