シークレットな関係

あっという間にお昼休憩の時間になり、笹山さんたちと外に出た。

お喋りしながら歩いて着いたそこは、会社から五分ほど離れた場所にある小さなお店。

のれんを潜って引き戸を開ければ、細い脚の折りたたみができるようなテーブルと背もたれのない丸い椅子が並んでいた。

正面の壁にはテレビが置いてあって、お昼のバラエティを映している。

お客さんもたくさんいて、空いているテーブルは一つしかなく、いそいそとそこに座る。


「オシャレなカフェを期待していた?」

「オムライスって言ったもんね。でもすごく美味しいの!」

「よく言えばレトロ。こんなとこもいいでしょ?」

「そうですね。田舎の食堂みたいですね」


懐かしい感じですと言うと、大野さんは、そうでしょ~と嬉しそうな声を出した。


「OLっていうとさ、お洒落なとこしか行かないと思われがちだけど、私たち、たまに屋台で飲んだりするの」

「屋台、ですか・・・笹山さんたちが?」

「そう。サザエさんに出てくるような屋台。「おでん」って書かれたのれんがあるの。今度一緒に行きましょうよ。楽しいから」

「うまくすれば、知らないおじさんが奢ってくれたりして、ラッキー!ってなるの」

「櫻井さんはすごく綺麗だもん。一緒に行けば、奢ってくれる男なんて引く手あまたになりそう~」

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