シークレットな関係
でこ出しストレートのサラサラヘアの笹山さん、ショートカットがよく似合う大野さん、ゆるふわカールが繊細な宮田さん。
オフィスカジュアルを着こなすオシャレな三人が、屋台でおでんを食べながらお酒を飲んでるところなんて想像できない。
「はい。予定が合えば、ぜひ」
「はい、いらっしゃい。お姉ちゃんたち、そろそろ注文いい?」
お店のおばちゃんがオーダーを聞きに来て、みんなが慌ててメニューを選ぶ。
午前中からオムライスで頭がいっぱいだった私は、勿論それにした。
薄皮の卵にケチャップライス。
昔ながらのオムライスを食べていると、宮田さんが「見て。あれ、美味しそう~」と言った。
彼女が指差したテレビ画面にはパンが映っている。
『美味しいパン屋さん紹介!』と字幕が書かれていて、レポーターがお店の取材をしていた。
その子の顔が映った瞬間、心臓がドクンと鳴ってスプーンを落としてしまった。
チャリーン!と音が鳴って、みんなが拾ってくれたり「新しいのもらおう」とおばちゃんを呼んでくれたりした。
新しいスプーンを受け取りつつもドクドクと鳴る心臓は止まない。
「あ、このレポーターの人、最近よく出るよね。ちょっと前にドラマにも出てたんじゃない?」
「あ、そうそう。綾村祐樹と共演してた。確か宇津木晴香だっけ。今人気あるよね」
「私、この子好き。好感度あるよね!」