シークレットな関係
「せっかく作ってくれるというんだから、普段は食べないものがいい。作れるか?」
「作れる!けど・・・材料が余るよ?」
「持って帰ればいいだろう」
「そ・・う、だね」
返事をしつつ、頭の中にある茶わん蒸しとふろふき大根のレシピ検索をする。
材料は確か・・・。
「自信なさそうだな。いいぞ、ネットで検索しても」
「・・・言っとくけど、分量とかを確認するだけだから」
いつものイジワルな笑顔を向けてくるから、意地を張りたくなるけど素直にレシピ検索をする。
だって、意地を張り過ぎて失敗したら困るもの。
えっと、買うものは・・・。
高橋に買い物かごを持ってもらい、材料を片っ端から入れていく。
そういえば、肝心のあれはあるのだろうか。
冷蔵庫の中しか確認してないことを思い出した。
「ところで、お米はあったっけ?」
「ない」
「まさか、炊飯器もないっていうんじゃ・・・」
「それは、ある」
とりあえずホッとして、二キロ入りのお米を買った。
食材を買って帰ると四時半になっていて、さっそく作り始める。
お米をといで炊飯セットし、大根を切って面取りをする。
取っておいたお米のとぎ汁で大根を茹でる。
その間に茶わん蒸し用の出汁を作って冷ます。覚めたら卵を入れれば茶わん蒸し用の汁ができる。
そして茹でた大根を水洗いして昆布を敷いた鍋に入れて煮始める。
大根の火加減を見ていると、腰に腕が回ってスッと引き寄せられた。