シークレットな関係

「せっかく作ってくれるというんだから、普段は食べないものがいい。作れるか?」

「作れる!けど・・・材料が余るよ?」

「持って帰ればいいだろう」

「そ・・う、だね」


返事をしつつ、頭の中にある茶わん蒸しとふろふき大根のレシピ検索をする。

材料は確か・・・。


「自信なさそうだな。いいぞ、ネットで検索しても」

「・・・言っとくけど、分量とかを確認するだけだから」


いつものイジワルな笑顔を向けてくるから、意地を張りたくなるけど素直にレシピ検索をする。

だって、意地を張り過ぎて失敗したら困るもの。

えっと、買うものは・・・。

高橋に買い物かごを持ってもらい、材料を片っ端から入れていく。

そういえば、肝心のあれはあるのだろうか。

冷蔵庫の中しか確認してないことを思い出した。


「ところで、お米はあったっけ?」

「ない」

「まさか、炊飯器もないっていうんじゃ・・・」

「それは、ある」


とりあえずホッとして、二キロ入りのお米を買った。


食材を買って帰ると四時半になっていて、さっそく作り始める。

お米をといで炊飯セットし、大根を切って面取りをする。

取っておいたお米のとぎ汁で大根を茹でる。

その間に茶わん蒸し用の出汁を作って冷ます。覚めたら卵を入れれば茶わん蒸し用の汁ができる。

そして茹でた大根を水洗いして昆布を敷いた鍋に入れて煮始める。

大根の火加減を見ていると、腰に腕が回ってスッと引き寄せられた。

< 44 / 119 >

この作品をシェア

pagetop