四百年の誓い
 ・・・。


 「ほう、見違えるようだね」


 中心街のブティックで車から降ろされ、店の中へと連れて行かれ、丸山が勧める衣装を試着させられた。


 肩が露出しており、スカートの丈も膝上だったので少し恥ずかしかった。


 スニーカーだと合わないので、ハイヒールも選ぶように言われた。


 「私、高いヒールは苦手で……」


 「じゃ低いものを」


 丸山が命じると、店員はいくつかお勧めの品を持参した。


 その中から美月姫は、好きなものを選んだ。


 支払いの段階になって、京がやって来て支払いをクレジットカードで行なった。


 「どうだ、京。さらに可愛くなっただろう。ますますお前にぴったりだ」


 「これって、単に叔父上の趣味ですね」


 「そうか?」


 「……キャバ嬢みたいじゃないですか」


 京は美月姫をちらっと一瞥した後、丸山に冷たく告げた。


 「こんな清楚なキャバ嬢はいないぞ。まあ若いうちは、若いうちしか着られないような、華やかな衣装を身にまとっておくべきだがな」


 丸山はまた笑っている。


 「それでは行こうか」


 会計を済ませ、美月姫が着てきた服を紙袋に詰め込んで、再び車に戻った。
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