Office Love
たかだか2時間くらいしか離れてへんかったけど、上手いこと進展させたんか聞いたら、『ぼちぼち』言う返事返って来よったわ。『ぼちぼち』て。
【市埼ギン】やろ?お前。何をしてんねん?ほんまに。
しゃーかて、ええ感じには行ってるみたいやな。


ほんま美咲ちゃんは突拍子もない事言い出す子で、海行きたい言うから、夜の海に来てる。


「彩葉、危ないで。そないな靴で砂浜歩いたら。」
「う~ん!」


満面の笑みでこっち振り返って、手振ろうしてるけど、よろけてもうてるやん。
美咲ちゃんもおんなし様にこけかけてるわ。
ま、あの子はギンに任せといて、彩葉に駆け寄り腰を抱いたる。


「危ないっちゅうてるやろ。」


ニヤリと口角を上げ、そない言うたら、


「助けに来てくれるってわかってたから。」


って、やっぱり俺が彩葉の掌の上で転がされとるやないけ。
まぁ、ええけどな。


「手、繋ぐか?」
「うん///」


差し出され手を握ったら、いくらまだ秋や言うても夜は寒いくらいや。
彩葉の手があんまり冷たかったから、そのまま、身体引き寄せて、ジャケットの中、納めてしもた。
ギンが見てるて?美咲ちゃんが見てるて?そないな事、気にしたらあかん。
お前の方が大事や。


「なぁ、彩葉。こんどは二人っきりでデートしよな。」
「ありがと、真子さん////」


今日は今日で楽しかったけど、今度はもっと長ごう二人っきりでおりたいからな。
俺だけの彩葉・・・・・




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