ゾッとするホラー短編集
女の子の幽霊は、

入り口の扉をすべてすり抜け、

ついに手術室の中に入り込んだ。






まだ幼い女の子の幽霊は、

目を血走らせ、

殺気のこもった目つきで、

私たちに近づいてくる。






〈 来ないで……。




お願いだから…… 〉






私は祈るようにそう願い、

幼い女の子の幽霊を

見つめていた。






『私の心臓を……、返して……』






女の子の幽霊が、

小さな声でそう言ったとき、

私は恐ろしくて、

声が出なかった。






女の子の幽霊は、

さらに私たちに近づき、

今度は殺意のこもった声で、

私たちにこう言った。






『どうして私の心臓は……、

止まったの?』






私たちは、ただ恐ろしくて

プルプルと体を震わせていた。






逃げ道はない。

助けもこない。






私たちは、いったい

どうすればいいのだろう

って……。
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