ゾッとするホラー短編集
私が走り出したとき、

幼い女の子の幽霊の

青白い手が、

私の右肩に触れた。






〈 冷たい! 〉






私は、幼い女の子の幽霊の

青白い手が肩に触れた瞬間に

そう思った。






〈 ダメよ!

この女の子の幽霊に

捕まったならば、

きっと私は殺される 〉






私は、足がもつれて

フラフラとよろけながらも、

必死になって走り出した。






〈 早くこの病院を

出なくては…… 〉






私はそのことだけを考え、

手術室の扉を駆け抜けた。
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