ゾッとするホラー短編集
「祥子、大丈夫だったか?

走れるか?」






手術室の扉の近くで

懐中電灯を持った健二が、

私に言った。






私は健二の顔を見ると、

ホッとして、泣きそうだった。






「健二くん、ありがとう。




私、すごく不安で……」






「祥子、早く逃げよう。




早くしないと、

またあの幼い女の子の幽霊が

やってくる」






「健二、祥子、早くしろよ!




逃げるぞ!




病院の外まで、全力ダッシュだ」






拓海の声が、私たちに届いて、

私と健二は走り出した。






早くしないと、

あの幼い女の子の幽霊が

来てしまうから……。
< 45 / 279 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop