ゾッとするホラー短編集
〈 私は行かなくちゃ……。




健二くんのところへ…… 〉






私は頭の中で

健二の顔を思い浮かべ、

自分が健二のことを

好きな気持ちを

再確認した。






〈 大丈夫……。

私は大丈夫よ。




だって私には、

健二くんがくれた

魔よけのネックレスが

あるから…… 〉






私は涙を拭い、

拓海と恵子に目をやった。






「拓海くん、恵子、

私、もう一度、病院の中に

戻らなくちゃ……。




病院の中に、

まだ健二くんがいるから……。




私は健二くんを救いたい 」






私がそう言うと、

拓海と恵子が、息をきらした

苦しそうな顔で

私の方に目を向けた。
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