ゾッとするホラー短編集
「祥子、

もしも祥子がもう一度、

この病院の中に入っていって、

この病院から

出てこれなかったとしても、

オレたちは、

祥子を助けないんだぞ」






拓海は真剣な顔で、

私を心配していた。






「祥子、行かない方がいいわ。




健二くんを救いたい。




その気持ちは、私たちも一緒よ。




でも、そんなことって

無理じゃない。




私たちは、

幽霊のお祓いをする人じゃ

ないのよ」






〈 祥子、そのネックレスは

魔よけだから 〉






私は正直、恐ろしかった。






でも、私の心の中には、

ほんの少しの迷いもなかった。
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