天使の梯子
「諏佐さん、誰か……来たんじゃないですか?」
私の言葉に諏佐さんは、不機嫌そうに顔をしかめて私のことを抱き寄せる。
また、インターフォンが鳴るのを無視をして、私の頬にチュッとキスをする。
鳴り続けるインターフォンを無視して私の唇にキスしていた諏佐さんは、あまりにしつこく鳴り響くインターフォンの音に観念したらしい。ぐしゃっと髪をかきあげて立ち上がる。
「楓、このまま待ってて」
イライラした様子を隠す素振りも見せず、諏佐さんは下だけ服を着て部屋を出て行く。
寝室扉を出て行くと、インターフォンに向かってなにか喋って、また寝室に戻ってきて私の額にキスを落とす。
「楓。直哉が来たから、楓はここから出ないでね。そんな格好、他の男には絶対見せたくないから」
だったら服を着させて欲しいと切に思うけど私のそんな心の声が聞こえるはずもなく、諏佐さんはドアをしっかりと閉めて行ってしまう。