訳あり少女
姫でもなんでもない私が幹部室に入っていいのだろうか





確か幹部室は幹部以上と姫しか入れないはずだ





「劉鳴ちゃんはいいんだよ」





心の声が聞こえたのだろうか




迅にそう言われた



て、いうか

『なんで?』





「クスッ後でわかるよ」




そう微笑みながら迅に言われたので大人しくついていくことに





ガチャ




上に着き迅が幹部室のドアを開けてくれた





『ありがとう』




そう言いながら幹部室の中に足を踏み入れる







「もぅっなーちゃん遅い!」





そう言いながら抱き着いてくる楝





『ごめんね、迅といろいろ話してた』





「ふーん?」





そのままのことを言うとなぜか不機嫌になる楝






…生理か?





「いや、男は生理にならないよ」






爆笑しながらもちゃんと突っ込むな迅
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