続★俺だけの家政婦さん
何が『ピンポーン正解』よ

目の前にいるこの男の名は野末芳行。

同じ高校でしかも三年間同じクラスだった同級生であり

好きだった人。

一年の時、通路を挟んだ隣の席が彼だった。

クラスの中心的な存在で、いつも机の周りには性別関係なく

野末くんの周りには人が集まっていた。

もちろん勉強も出来る方だった。

わからないところを聞くと下手な教師よりよっぽど上手に

教えてくれる頼れる人。

部活は弓道部で、元々経験者らしく、他の一年生は基礎稽古している中

彼だけは弓道場で矢を放っていた。

そしてルックスの良さ。

これだけ揃っていてモテないわけがない。


私は……と言うと、明るい性格でおしゃべりが好きだったけど

男の子と話すのだけは苦手だった。

だから男の子の友達はいなかった。

高校に入ったらそういうところを直したい。

男女問わず話せる様になりたいと思っていた。

そんな私の隣が野末くんだった。

彼はとにかくフレンドリーで私に度々話しかけてくれた。

最初は緊張で、話しかけられても返す言葉数が少なく

普通だったらつまらない女とレッテルを貼られ

話しかけてこなくなると思っていた。

だけど野末くんは私がどんなに言葉数が少なくても

話しかけてくれた。

そのうち私も徐々に話せる様になり

一学期の終わりには緊張せず女の子と話すように

誰とでも話せる様になった。
< 12 / 181 >

この作品をシェア

pagetop