続★俺だけの家政婦さん
「本当に本当に私の事が……好きだったの?」

泣きながら訴えたから『好きだ』って言ったのかもしれない。

「驚かせて悪かった。……でも嘘じゃないよ。振ってしまった後に好きだって気づいた」

野末くんの手が私の頭を優しく撫でる。


凄く嬉しいと思う。

だけど、やっぱり腑に落ちない点もある。

何でここにいたときに言ってくれなかったのかと。

私はてっきり野末くんは私の知らない女性のことがずっと好きだと思っていた。

野末くんの担当の小島さんも野末くんには長年忘れられない人がいるって言ってたし…

それが私だったなんで思うはずもなかった。

「なんでもっと早く言ってくれなかったの?遠回りしすぎじゃない。
こんなほぼほぼノンフィクションな裏技しなくたって」

でも野末くんは首を横に振った。

「たしかに遠回りだった。でもこのぐらいしないと栞里に俺の気持ちは
伝わらないと思った。大体、家にいるときに好きだと言ったとしても
君は逆上してここを出て行言ったと思うよ」

う~~たしかにその可能性は大いにある。

「で、でも。私がこの本を読んでもこうやって家に来る可能性だって
低かったかもしれなかったんじゃない?」

するとまたも野末くんは首を横に振った。

「どんな結果だろうと栞里がすっ飛んでくると思ってた。
ただ、吉とでるか凶と出るかは全く予測出来なかったけどね」
< 174 / 181 >

この作品をシェア

pagetop