続★俺だけの家政婦さん
え?!もしかしてこれって

私が須藤先生の新刊を読みたいって顔をしていたからわざと?

でも『嫌だ』とは言えず、ちらりと野末くんを睨み付けると軽く会釈して

ドアを閉めようとドアノブに手を掛け用とすると

「え~~?家政婦さんもう行っちゃうの?」

と須藤先生が残念そうに私を見る。

「彼女には仕事がある。それに俺も忙しいんだけど・・・」

野末くんは不機嫌そうに本を机の端に置く。

完全に私達を邪魔者扱い。でも何で急にこんな態度を取られるのかわからない。

私はただ、須藤先生をお連れしただけなのに・・・

「え~~!つまんないな~。っていつもならこう言うけど・・・」

須藤先生は私をみて笑顔を向けると書斎の入り口まで移動し、私の横に立った。

「僕、このかわいい家政婦ちゃんが気に入っちゃったから」

私の肩に手を回す。

「す、須藤先生?!」

びっくりした私は須藤先生の顔と肩に触れた手を交互に見る。

すると須藤先生は私の耳の近くで「さっきの壁ドンやってあげる」と言った。

その声はさっきまでのチャラそうな声とは違い

声優さんの様な甘く、ドキットするような声で、私の顔は一気に真っ赤になる。

「あれっ、顔が真っ赤だよ。でもかわいい」

声から行動、全てがチャラいのに今までかわいいなんて言われたことが

ない私はドキドキしてなんて返せばいいのかわからなくなっている。

これが野末くんだったら嫌みを嫌みで返せるのに・・・


「須藤帰れよ!」
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