あなたの愛に深く溺れてしまいたい
ウィスキーって飲みづらいイメージがあったんだけど、このウィスキーはすごく飲みやすかった。


「そちらグレンフディックといいます」

「へぇ〜。なんか洋梨?みたいな甘い感じがあって飲みやすいです。美味しい」

「そちらにされてみますか?」

「じゃあ、はい。お願いします」

「かしこまりました」


バーテンダーの方が小さく一礼すると少し離れ、その後柴咲課長と同じグレンフディックがカウンターに置かれた。


「お待たせいたしました」

「ありがとうございます」


バーテンダーの方は微笑むと、また一礼して私たちから離れた場所に移動した。


「あの、柴咲課長はよくこちらに?」

「あぁ、飲みたくなった時は一人でフラッと来る」

「そうですか」


えぇっと……いったい、なにを話したらいいのだろうか…。


こんな静かな場所だと、妙に緊張しちゃって、普段の自分じゃなくなっちゃう…。


「少し飲んだのか」

「え?あっ、あの。仕事終わりに前田ちゃんと飲んだといいますか、色々お話をしてました」

「そうか」

「あ…お酒臭いですかっ?!」

「いや。そこまでではないから、気にするな」

「そう、ですか…」


あれだけ飲んだんだもんっ。そりゃあお酒臭いよね…。


< 81 / 99 >

この作品をシェア

pagetop