あなたの愛に深く溺れてしまいたい
これって、どう考えても柴咲課長の家…だよね?


私がお酒を飲んで女度が増したから、今から柴咲課長に喰べられちゃうの?!


松谷課長の時は、なんでもなかったくせに、どうしてこの男のことになると変に意識しちゃうのよっ。


「ここ、どこだか分かるよな」

「……わかんないですよっ」

「本当に?」

「……柴咲課長の家…ですか」

「正解」


だろうねっ、だろうね。これで松谷課長の自宅でした。という展開じゃなくて助かったけど…でもやっぱり柴咲課長の自宅なんて、もうヤル気満々じゃないのよっ。


「ここでお前に選ばせてやる」

「え?」

「このまま俺に抱かれるか。それとも、このまま帰って一人で寂しい夜を過ごすか。どうする」

「……そんな言い方って」


このまま帰ってしまおうか。けど、寂しい夜を過ごすのは嫌だな…。


かと言ってホイホイ付いて行って、私は後悔しないのだろうか。


私が一人顔を歪ませ悩んでいると、柴咲課長の手が私の顔を包み込み、目が合うよう正面を向かされた。


「迷ってるくらいなら、抱かれろ」

「っ、」


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