あなたの愛に深く溺れてしまいたい
「空也」

「えっ?」

「俺の名前だ。空に也で〝くうや〟だ。わかったか?」

「空也…?」

「あぁ」


柴咲空也…。変わった名前…。こんな素敵な名前なら、もっと早くに知っておきたかったかも。


「空也」

「呼び捨てかよ」

「…ダメ?」

「べつに」


今からでもいい。何度でもこれから呼べるんだ。


だからたくさん呼べばいい。


「ねぇ空也。本当に私で後悔しない…?」

「何度も言わせるなよ」

「……うん」

「…そろそろ喋るのやめようか」

「ん、」


手を縛られたまま空也のキスが唇に、頬に、落ちてくる。


登俊とも松谷課長とも違う、優しくて甘いキス。


首筋に空也の唇が触れると、声が抑えられず、口を押さえたいけど縛られてるから恥ずかしいのに、どうすることもできない。


そんな私のことを知ってか知らずか、空也の唇は首筋から徐々に下がり、胸の頂きを捉えると私の反応を見ながら舌先で弾いた。


< 95 / 99 >

この作品をシェア

pagetop