部長の溺愛に困惑しています。
森崎さんのか細い声が聞こえて来る…





「どうしてよぉ…こんなに好きなのにっ…」

「ごめん…」


後ろを振り返ることなくぼそぼそとつぶやく部長。





「私の気持ち知ってるくせに…あの子とお見舞いなんて来ないでよ…」

「本当にごめん。でも…これが俺の気持ちなんだよ」

「…」


部長のその言葉を聞いて森崎さんは肩を震わせながら黙り込む。






「お前とはビジネスとして繋がっていたい。仕事ではお前が必要なんだ」

「…………ずるい」


私はそれを見た後ドアをそのままにして、また水道に戻ってしばらく時間を潰した。

病室に戻った後は部長も森崎さんも元通りで、私はきちんと挨拶をして病院を後にした。









病院から出て部長と駐車場までをゆっくり歩く中、また森崎さんのことを考えていた。

森崎さんの告白を受けない部長は、ビジネスとしては彼女を求めてるなんて…まさに「ずるい」。


ずるいしちょっと嫌…
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