部長の溺愛に困惑しています。
そこまで森崎さんに嫉妬していたのかと思うと、自分て嫉妬深いんだと改めて思った。


その後部長は何度か私にキスをして来て、少し意地悪な発言をした後静かに離れた。

そして車を走らせると、私に優しく話しかけて来る。







「今日何でお前を誘ったかわかるか?」

「え?森崎さんに私を会わせてくれる為じゃないんですか?」


部長は困ったような顔を見せると、運転席のシートに肘を立てて手の甲に頬の辺りを乗せる。







「あいつを遠まわしに振る為だよ」


部長の子供に驚きを隠せない私は、彼を見たまま動きがピタリと止まる。





「ずっと森崎の気持ちには気づいてけど気付かないフリしてたんだ。でもあいつが俺の前で頑張れば頑張る程辛くて…」

「…森崎さんを好きになる可能性は少しでもないんですか?」

「人間としては好きだけど。それ止まりだよ」


それを聞いてどこかホッとしている自分がいる。でも人間として好きと言われた森崎さんがまた羨ましく思える。
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