部長の溺愛に困惑しています。
今私は会場中央のブースで必死になりながら、美容部員の代役を務めている。






「うわぁ、綺麗な色~」


新色のルージュをお客さんに塗ってあげると、ミラーを向ける度に表情が華やかになる。






「この夏の新色なんですよ。カラーは8種類あるんですが…お客様にはこちらが似合うかと思いまして試させて頂きました」


ついさっき丸暗記した情報をお客さんにぶつけ、何となく似合いそうだったカラーを選んで調子のいいことを言っている。






「やっぱりそうですよね~どうしようかなぁ、買っちゃおうかな」

「今買って頂きますと限定ポーチとミラー、あと次回使える割引券がつきます」

「買います!」

「ありがとうございます!」
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