部長の溺愛に困惑しています。
彼女はそう言うと肩下くらいまである髪を後ろの方に払い、スタンバイしているような表情と素振りをする。





「あ、あの…フルメイクはちょっと……お待ちしている他のお客様もいますので」


ただでさえスタッフが少ないのに…時間取っていられないよ。





「こいうところはサービス命でしょ?あなた次第ならここの化粧品全部買ってあげたっていいのよ?」

「…」


言葉が出ない。

近くにいるスタッフに目線を向けてヘルプを出してみるも、私の応答に気づいているのにも関わらず皆気づいていないフリをしてるのはすぐにわかった。

助けてくれる人はいない。








「わかりました。準備して参りますので少々お待ち下さい」


ここはやりきるしかない。

この人の要求を叶えてチャッチャと終わろう。




私は彼女に言われた通り、メイクを落として新作の化粧品でフルメイクをしてあげた。

先程は古臭いやり方の濃いメイクをしていた彼女に、自分が持っている最低限の知識をメイク…







「…どうでしょうか?」
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