「ただ、隣に居たいだけ。」

「なに笑ってんのー?!」

この状況で笑っている俺の頬を引っ張る。

「や、なんか誤解してたから。」

〝嫌われてる〟んじゃないかって不安に思っていたことも話した。


「翔ちゃんのこと、嫌いになることなんてないよ。」

話を聞いて、怒ってたのが嘘かのように未空も笑い出して、力強く言ってくれた。

幼い頃の笑顔を向けて
〝翔ちゃん〟と呼んでくれた。

それが嬉しくて嬉しくて
よそよそしかった〝1ヶ月間〟を取り戻すかのように二人で笑い合ったんだ。


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