きみに、好きと言える日まで。


焼けた肌。

たくましい腕。

そして……。


ユニフォームから伸びた足には、今もなお残ってる生々しい傷跡。



それを隠さないのは、あの事故から目を逸らさない証。

耀くんの強さ。



あの出来事は、間違いなく耀くんを強くした。



……涙が、溢れる。






『この決勝、まひの為に跳ばせてくれないか?』




トクンッ……トクンッ……。


強い鼓動が心を震わせた。




『俺は、まひの為に跳びたい』




その言葉が胸の奥に響くのは、

決意に満ちた瞳があるから。




やっぱり耀くんはいつだってストレートで、あたしの心を簡単にさらっていく。


今日も。


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