俺様上司と身代わり恋愛!?


「でも、よく意外だとか言われる。なんでだか分からないけど、そう見えないらしくて」
「あー……でも確かにそうかも。読んでも小説とか文字ベースのものかなって感じがしますし、家帰っても仕事の勉強してるイメージがあります」

「仕事の勉強は、たまにするくらいだよ。基本、家帰ったらダラダラしてるし」
「へぇ……」
「茅野さんみたいに、帰りに本屋とかコンビニ寄って立ち読みもするしね」

私は決して、決していつも立ち読みしているわけじゃないんだけど……。
ははって笑う志田さんの笑顔があまりにキラキラしてるから、別に立ち読みキャラになるくらいいいかと自己弁護はやめておく。

「私も家ではいつもダラダラしちゃってます。土日とか、予定ないとずっと部屋にいる感じかもです。
出不精ってわけではないんですけど……」
「いや、分かるよ。下手に出掛けるよりも部屋にいた方がずっと休めるしね。
それに、会社の周りだと、土日でも社員にバッタリ会っちゃったりもするし」
「あー……それは嫌ですね」

ポン、と頭に浮かんだ今野さんの姿を消しながら答えると、志田さんが眉を寄せて笑みを浮かべた。

「少し前に、たまたま庶務課の女の子と帰りが一緒になった事があったんだけど、それを誰かに見られたらしくて噂になったんだ。
付き合ってるんじゃないかって」
「えっ……一緒に帰っただけで?」

そんなバカな、と思い目を丸くすると、志田さんは、うなだれているようにも見える笑みで言う。

「方向が一緒で時間が合えば誰とだって一緒に帰ると思うんだけどね。
まぁ、俺は男だし、周りにからかわれるくらいだからよかったんだけど……相手の子は色々あったみたいで」
「あー……志田さん、人気ありますもんね」


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