俺様上司と身代わり恋愛!?


へへっと笑いながら見上げると、課長は困ったように眉を寄せながらも「まぁ、おまえのアンテナよりは優秀かもな」と笑った。

前から歩いてくる女の子の集団が、課長をチラチラと見ながら何やら内緒話をしている。

表情からして、きっと、カッコいいだとかそういう事を言っているのかもしれない。

課長は、仕事ができるだとか、若くして課長っていう肩書だとか。
そういうオプションを抜いたって痛くも痒くもないくらいに十分に美形だ。イケメンだ。

こうやって歩いているだけで視線を集めちゃう事実を今目の当たりにしても、まぁ、そうだろうなぁと納得してしまうくらいに。

しかも、それをいい事に女好きの課長はいわゆるセフレ関係の子がいるみたいだし。

でも、だ。だったらそういう子に話をつけて、彼女って事にしておけば、笹谷専務にお見合い話を持ち掛けられる事もなかっただろうに。

そう思って、それをそのまま問い掛けると、課長は「あー……それな」と苦笑いを浮かべた。

「後々面倒になると嫌だから、連絡先とか交換してないし、仕事とかも話してないから」

「え……っ」と驚きから声をもらした後、「それって……行きずりっていうか、ワンナイト的な……?」と聞くと、「まぁ、そういう事だな」と頷かれるからもっと驚く。

ワンナイトって……つまり、バーとかで〝あちらのお客様からです〟みたいな事をしつつ一緒に飲んで、その後……とかそういう事だよね?

ドラマでそういうシーンは見た事あるし、その後、気付いたら朝ちゅんでしたみたいなのも見た事あるけど……だけど実際にいるんだ、そういう事できちゃう人……。




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