夜の図書室で
 『星の王子さま』をいったん机に置くと、足元にある原稿用紙を拾いあげた。


 慎重に、指先に意識を集中させ、ゆっくり、少しずつひらいていく。すると、なにかが書かれている原稿用紙が一枚、僕の前に広がった。



殺し屋と運び屋。

運び屋がひどい男で、別れを考えていた主人公が、浮気して逃げる。



 メモのような文章。
 主人公、の横に矢印があって、


名前は花の名前。白い花。ネットで調べておくこと。


 ていねいに書かれていない。思いつきをすぐに書いたとき、こんな文字になる。
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