flower
チュッ……
「今日はこれでおしまい。続きは今度ね。ほら、送ってくから起きて。荷物は雅ちゃんが持って来てくれたから帰るよ。丁度俺の降りる駅も日向ちゃんと一緒みたいだし。」
額に手を当てる。
今……額にキスされた。ボーっと先生を見上げる。
「ほら早くしないと…続きしちゃうよ?」
……続き?…………さっきの?
無理無理無理!
急いでベッドから抜け出し、ベッドの隣にあったパイプ椅子の上に置いてある自分の荷物を乱暴に取り、先生との距離を取る。
「じゃあ〜俺裏門から出るから、靴履き替えたら、裏門に集合な!絶対1人で帰ろうとするんじゃないぞ。病み上がりだし、一応女の子なんだから。」
本当に一緒に帰るんだ。女の子扱いされてしまった。ちょっと嬉しい。一応って言葉は聞こえなかったことにしよう。うん。
私ばペコっとお辞儀をして保健室を出る。廊下の窓を見て気付いたが辺りは少し薄暗くなり始めていて、もうすぐ日が暮れようとしていた。
靴を履き替え、裏門の方へと向かう。こんな時間にまだ学校にいるのは初めてかもしれない。時間がわからないけど。
裏門に着いたが、まだ先生は来ていない。
なにげなく鞄からスマホを取り出す。そういえば今日はお昼休みからスマホを見てなかった。
着信2件、LINE30件……
着信はともかく、LINEの数すご!開いてびっくり。30件全部ママから。
〖今日何時に帰って来れる〜?〗
〖おぉ〜い?〗
〖返事しないって反抗期なの?〗
〖ママとパパもうすぐ出掛けるよ〜〗
〖家の鍵持ってるわよね?〗
〖(´・ω・`)??〗
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30件って何か急用かな?何故か最後の方は顔文字のオンパレードになってるけど。
ママに電話を掛けてみる。
プルルルルルル~〜〜〜プーップーップーップーッ…
あれ?切れた?
それから何度か掛けてみたが繋がらない。4回目を掛けようとした時、肩をポンポンと叩かれた。
「日向?電話中か?」
振り返ると先生が……
プニーッ
…やられた。
先生の右手の人差し指が私の右頬にグサッと刺さった。