flower
コトッ
私用に入れた甘いコーヒーをテーブルの上に置く。
先生の話を聞いて、甘いコーヒーを飲んで、さっきよりは少し落ち着いた。
両親に日本に置いてかれたんだから、私はここで先生と暮らすしかない。両親が承諾したことなんだから、今更先生に出てってくれって言うのも酷な話だ。
「さっ!話も終わったし、飯でも食うか。俺がチャチャっと作るから、日向は風呂洗っておいで。風呂洗ったら、お湯張る間に部屋案内してよ。んじゃキッチン勝手に使わせて貰うよ。」
と先生はキッチンに消えてしまったので、私もお風呂を洗いに行く。
洗い終わってスイッチを入れ、後は勝手にお湯が入るので、蓋をしてお風呂場から先生のいるキッチンに向かう。
「先生、お風呂洗うの終わりました。お部屋案内しますね。」
キッチンを除くと先生が野菜を切っていた。先生が奏でるトントンという包丁で野菜を切る音が心地好い。先生料理出来るんだ。
「ちょっと待ってて。これ切ったら行くから。」
こっちを向かずに視線は手元に落としたまま返事をする先生は、シャツを腕まくりして、胸のボタンも2つ外しててさっきよりラフな格好になっている。やっぱりイケメンさんで、思わず見とれてしまう。
「……日向、見つめ過ぎ。…続き、して欲しいのか?後でたっぷりしてあげるから、ちょっと待っててな。」
そう言われて、自分が夢中で見つめてたのに気付き、急速に顔が熱くなるのがわかった。
野菜を切り終わり手を洗っている先生に赤くなっているであろう顔を見られたくなくて、ソファーに置かれていた先生の鞄と上着を取りに行く。
先生の上着を取るとフワッと爽やかな優しい香りがして、なんだかこの匂い好きかも。とか思ってまた、顔が熱くなった。
「日向?二階だろ?行こう。」
そう呼ばれて平然を装いながら、なるべく先生の方を向かないように俯きながら玄関の横にある階段の方へ足を進める。