flower
「先生ダメです。や、やめてくだひゃい。」
あ、噛んだ。
先生の口は私が押さえているので見えないけど、口角があがっているのがわかる。笑われてる。
恥ずかしくなった私は、先生と距離を取りたくて先生の顔の横の自分の右手に力を入れ、出来るだけの距離をとる。頭と腰は先生の腕がまわっていたが、意外とすんなり距離をとることが出来た。
「からかうのは、いい加減やめてください。身が持ちませ……ウヒャッ…」
ペロッて……今左手の掌舐められた。
もう、どうしてそんなにからかってくるの?仮にも今日初対面だし、これから毎日顔を合わせなくちゃならないのに。
「……ヒャッ……ゥ…ン……やめ…」
頭に回っていた手で左手を捕まれ、執拗に舐められる。
ピチャピチャ……
「辞めてほしい?」
舐めながらそう聞いてくる先生に、ブンブンと頭を縦に振る。
「じゃあ、名前で呼んで。」
ピチャ…
「…アッ…ン……タ…たち……ばな先生。」
カリッ…
「……ッ…」
人差し指を歯で噛まれる。痛くはないが、変な感じ。
「苗字じゃダメ。下の名前。それに、先生も付けたらダメ。」
今度は人差し指を口に加え、執拗に舐められる。
「……ヤッ…ン……し、翔太……さん?」
チュッと薬指にキスされ、左手が解放される。
「ん〜まだ微妙だけど、まぁいいや。学校はともかく、家にいる時は名前で呼ぶこと。いい?」
コクコクと頷くと、やっと腰も解放される。
「じゃあお風呂入っておいで。ご飯、作っとくから。」
まだポーッとする頭でフラフラと部屋を出る。それを見て先生はクスクスと笑っていたが…気付かなかったことにしよう。
早くこの部屋を出なきゃ。