好きだけど、近づかないでくださいっ!
赤信号で停まり、コーヒーをグイッと飲んだ課長は思い出したかのようにそう言った。
だから、私は遠慮することなく、ズバッと尋ねることにした。
数秒の沈黙。
罰が悪そうに課長が口を開く。
「・・・仲悪いってわけでもねえんだけどな。なんちゅうか、あいつらとは同期でさ。てかなんでお前にそんなこと話さなきゃいけねえんだよ」
「気になるからです」
気になる。本当にとても。
今まで意識したことなかったけれど、確かに言われてみれば、課長と営業の人が話しているところをあんまり見たことがない気がする。
特に課長と同期の人は。うちの会社の営業はどちらかと言うと二十代後半が多いから課長と同年代がほとんど。
それなのに、課長はいつも黙々と仕事をしている。
やっぱり課長だから威厳を保つために線を引いているのかとずっと思っていたけれど、そうじゃないのかもしれない。
だから、私は遠慮することなく、ズバッと尋ねることにした。
数秒の沈黙。
罰が悪そうに課長が口を開く。
「・・・仲悪いってわけでもねえんだけどな。なんちゅうか、あいつらとは同期でさ。てかなんでお前にそんなこと話さなきゃいけねえんだよ」
「気になるからです」
気になる。本当にとても。
今まで意識したことなかったけれど、確かに言われてみれば、課長と営業の人が話しているところをあんまり見たことがない気がする。
特に課長と同期の人は。うちの会社の営業はどちらかと言うと二十代後半が多いから課長と同年代がほとんど。
それなのに、課長はいつも黙々と仕事をしている。
やっぱり課長だから威厳を保つために線を引いているのかとずっと思っていたけれど、そうじゃないのかもしれない。