エリート上司と偽りの恋
「シライビューティー株式会社東京営業所加藤です」
『……あ、加藤さん?』
名前を呼ばれて一瞬止まってしまったが、この声どこかで聞いたことがあるようなないような……。
「はい、加藤ですが」
『お疲れさまです、篠宮です』
「えっ!しゅ、主任!?」
私の言葉に、隣でキーボードを叩いている桐原さんの手が一瞬止まった。
そんなに驚くことじゃないのに思わず大きな声を出してしまった私は、気持ちを落ち着かせるため軽く深呼吸をして受話器のコードをギュッと握る。
「ど、どうしましたか?」
『ちょっとお願いがあるんだけど、今大丈夫かな?』
「はい、大丈夫です」
『今からメール送るから、そこに書いてある書類を添付して送り返して欲しいんだ。できるだけ早く』
「分かりました」
『じゃよろしく』
電話を切った私はすぐにメールを確認し、共有ファイルから書類を探して送り返した。
別に緊張するような仕事じゃないのに、作業をしている私の胸はなぜかドキドキしていた。
「いいなー、次に主任から電話きたら私が取ります!」
さっきからずっと右側から視線を感じてたけど、やっぱり桐原さんか。
ていうか、誰から電話がかかってきたかなんて出ないと分からないんだけど……。
メール送信から十分後、再びメールが届いた。
【素早い対応ありがとう。お陰で新規契約取れそうです。
それから、帰社時間を十七時に変更しておいて下さい】
【分かりました、変更しておきます】
あくまで仕事上のやり取りなんだ。ドキドキする必要なんてない。
こんなメール、部長とだって何度もしたことある、それと同じ。
考えちゃダメだ私。篠宮主任の顔を頭に浮かべるな!
ていうか、異動した初日に新規契約?主任すご過ぎる。って、また主任のこと考えちゃったじゃん!
いつもと変わらない業務内容なのに、定時の十七時半を迎えた頃にはいつもよりもどっと疲れきっていた。
余計な神経使いすぎた……。
『……あ、加藤さん?』
名前を呼ばれて一瞬止まってしまったが、この声どこかで聞いたことがあるようなないような……。
「はい、加藤ですが」
『お疲れさまです、篠宮です』
「えっ!しゅ、主任!?」
私の言葉に、隣でキーボードを叩いている桐原さんの手が一瞬止まった。
そんなに驚くことじゃないのに思わず大きな声を出してしまった私は、気持ちを落ち着かせるため軽く深呼吸をして受話器のコードをギュッと握る。
「ど、どうしましたか?」
『ちょっとお願いがあるんだけど、今大丈夫かな?』
「はい、大丈夫です」
『今からメール送るから、そこに書いてある書類を添付して送り返して欲しいんだ。できるだけ早く』
「分かりました」
『じゃよろしく』
電話を切った私はすぐにメールを確認し、共有ファイルから書類を探して送り返した。
別に緊張するような仕事じゃないのに、作業をしている私の胸はなぜかドキドキしていた。
「いいなー、次に主任から電話きたら私が取ります!」
さっきからずっと右側から視線を感じてたけど、やっぱり桐原さんか。
ていうか、誰から電話がかかってきたかなんて出ないと分からないんだけど……。
メール送信から十分後、再びメールが届いた。
【素早い対応ありがとう。お陰で新規契約取れそうです。
それから、帰社時間を十七時に変更しておいて下さい】
【分かりました、変更しておきます】
あくまで仕事上のやり取りなんだ。ドキドキする必要なんてない。
こんなメール、部長とだって何度もしたことある、それと同じ。
考えちゃダメだ私。篠宮主任の顔を頭に浮かべるな!
ていうか、異動した初日に新規契約?主任すご過ぎる。って、また主任のこと考えちゃったじゃん!
いつもと変わらない業務内容なのに、定時の十七時半を迎えた頃にはいつもよりもどっと疲れきっていた。
余計な神経使いすぎた……。